地域のニュース
2025.05.09釧路新聞
厚岸ウイスキー 万博で提供 国内外の政府要人へ午餐会で3種類【厚岸】
【厚岸】ウイスキー製造の堅(けん)展(てん)実業(樋田恵一社長、本社東京)は、町内の厚岸蒸溜所(宮園4)で造った「厚岸ウイスキー」が大阪・関西万博で提供されると発表した。万博の会期中に国内外の政府要人が集う午餐(さん)会で3種類が提供される予定で、同社は「厚岸ウイスキーを世界各国の方々に認知してもらうきっかけになれば幸い」としている。
午餐会には日本洋酒酒造組合に加盟する国内10社が製造するジャパニーズウイスキーが提供される。そのうちの一つが厚岸ウイスキーで代表製品の二十四節気シリーズから「立春」と「小暑」、それにエゾヤマザクラをラベリングした限定製品「カリンパニ」の計3点が選ばれた。いずれも昨年に発売したシングルモルトだ。
同蒸溜所は2016年からウイスキーの製造を開始。樽に詰める前の原酒造りにこだわり、厚岸の自然環境が生み出す潮風の風味や柑(かん)橘(きつ)のような香りが主な特徴だ。20年からフルボトルで同シリーズを発売し初回の「寒露」以降3カ月に一度のペースで新製品を出荷しており、今年2月リリースの「冬至」で18弾目。ほかに国内蒸留所とのコラボ品やイベントと連動した限定品、町内限定「牡(か)蠣(き)の子守唄」なども手掛ける。
英国の世界的な品評会ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)で22年と24年に最高賞に輝くなど品質が国際的にも高く評価されている。
2025.05.08釧路新聞
「ニョロニョロ」魚類紹介 サーモン科学館【標津】
【標津】標津サーモン科学館(市村政樹館長、町北1西6)で特別展「気になるニョロニョロ」が開かれ、町の周辺で見られる細長い体形のヤツメウナギやドジョウといった17種類の魚類をピックアップしてパネル21枚と2基の水槽で紹介している。会場の2階展示室ではオオカミウオやリュウグウノツカイ、ドジョウ、カワヤツメなどの生態や大きさ、毒の有無、食用となるかなどをパネルで説明している。また、2基の水槽のうち、淡水水槽ではシベリアヤツメやドジョウ類、海水水槽ではフサギンポやニシキギンポなど町の沿岸海域や河川で採取した魚類を見ることができ、今後魚種を追加していく予定だ。
同科学館の西尾朋高副館長は「今回紹介している魚種には標津周辺で生息していても漁業や釣りの対象とはなっておらず、あまり知られてはいないものも展示している。ぜひ足を運んでご覧いただきたい」と話している。
特別展は7月上旬までを予定。営業時間は午前9時30分~午後5時。問い合わせは0153(82)1141へ。
2025.05.08釧路新聞
ひとめぐり号 今年も運行 9~10月に6本【釧路市】
日本航空(JAL)とJR北海道は9~10月にかけ、「JALふるさとアンバサダー」らが乗客をもてなしながら、道内を特別貸切列車で周遊する「HOKKAIDOLOVE!ひとめぐり号」を運行する。旅行ツアーとして実施し、5周年を迎える今年は昨年より1本多い6本を運転。車内でより楽しめるサービスも計画している。
ひとめぐり号は、旅行会社のクラブツーリズム、JTB、ジャルパック、阪急交通社、農協観光、読売旅行による旅行ツアーとして実施され、一部はすでに販売が開始されている。今年度のコンセプトは「ひとつの列車で、ひとめぐり。北海道」。使用車両は多目的特急車両「ラベンダー」と「はまなす」編成。JAL客室乗務員のふるさとアンバサダーが考案したオリジナルの車内アナウンスや鉄道、航空クイズがあるほか、乗車記念グッズの贈呈などを通じて乗客に楽しんでもらう。
ツアーは4~6日間(発着地によって前後泊あり)。主な日程と運転区間は9月24~27日(クラブツーリズム)が札幌─倶知安、倶知安─帯広、帯広─釧路、釧路─札幌。9月29~10月2日(JTB)は札幌─釧路、釧路─知床斜里、知床斜里─旭川、旭川─札幌。10月4~7日(ジャルパック)は札幌─帯広、釧路─浜小清水、網走─上川、旭川─札幌。
10月13~16日(阪急交通社)は札幌─上川、上川─知床斜里、知床斜里─帯広、帯広─札幌。10月19~22日(農協観光)は札幌─旭川、上川─網走、網走─帯広、帯広─札幌。10月24~27日(読売旅行)が札幌─倶知安、札幌─上川、上川─釧路、釧路─札幌。
販売開始予定は早くて4月24日から6月中旬ごろにかけて。料金は一部で大人1人20万円以上の設定も。両社では「空と陸の連携で北海道の活性化に資する取り組みを継続する」としている。現地での観光を含めツアーの詳細は各旅行会社のホームページなどへ。

