地域のニュース

2025年2月13日(木)
2025.02.12釧路新聞
釧高専生、国際学生サミット出場 SDGs解決策発表【釧路市】
釧路工業高等専門学校(大塚友彦校長)3年の藤村葉月さん、浅原よし乃さん、大橋優仁さんの3人が、20日から中東のカタールで開かれる、持続可能な開発目標(SDGs)についての学生サミットに、新規開発のウェブアプリを引っ提げて出場、「住み続けられるまちづくり」のためのアイデアを世界に提案する。SDGsの17テーマのうち四つについて、世界の高校生が解決のためのプロジェクトを持ち寄り発表するイベントで、同校によると、日本からは初出場。
出場するのは同国の教育機関「カタールアカデミーアルワクラ」が主催し、昨年から首都ドーハで開かれている「Global Innovation in Sustainability Summit in Qatar」(GISS2025)。SDGsの中の4テーマ「働きがいも経済成長も」「産業と技術革新の基盤をつくろう」「人や国の不平等をなくそう」「住み続けられるまちづくりを」のいずれかについて解決策を考え実行し、その結果を発表する。交通費と宿泊費は主催者が負担する。
15カ国22チームが参加し、釧路高専チームは日本から唯一の出場となる。挑戦のきっかけは昨年2月に浅原さんが、留学先のフィリピンのセブ島でイベントのことを知ったことにさかのぼる。「地域の課題を解決し、世界の課題に応用する」というイベントのコンセプトを踏まえ、取り組むテーマは、衰退が止まらない釧路の現状に照らして「住み続けられるまちづくり」を選択。書類審査を通過して出場権を獲得し、昨年7月から毎月、ビデオで進展を報告してきた。
釧路のまちの課題を探す中で3人は、中心市街地の裏通りにごみが散乱していることに着目し「ゴミ拾いを推進するアプリ」の開発に乗り出した。利用者はごみ拾いなど「良いこと」をしたことをアプリに投稿し、他の利用者がリアクションを返すのが基本機能で、投稿やリアクションをするたびにポイントを獲得できる。アプリを通じて駅周辺に清潔さを取り戻すとともに、利用者が善行を積みたくなるような、モチベーションを生み出すことを目指した。アプリは「良い(good)」と「行い(deed)」を組み合わせ「Goodeed」と名付けた。
ブラウザで開けるウェブアプリ形式で、情報工学分野の大橋さんが主に開発を担当した。試作したアプリは昨年12月に釧路市内で開かれた高等教育機関4校による交流イベントで発表。イベント参加者から実証試験への協力を募り、今年1月から運用を始めている。現在は2月のサミットに向け、利用者アンケートなどで実績をレポートにまとめている。藤村さんと浅原さんは、レポート作りやアプリの仕様策定、現地での発表の準備などに当たっている。
2025.02.11釧路新聞
白銀世界で結婚祝福 阿寒でタンチョウ感謝祭【釧路市】
国の特別天然記念物・タンチョウへの感謝を示す「タンチョウ感謝祭」(阿寒丹頂の里プロジェクト実行委員会主催)が9日、釧路市阿寒町上阿寒の阿寒国際ツルセンター(河瀬幸館長)で開かれた。タンチョウにあやかって千年の愛を誓う「タンチョウ結婚式」も行われ、関係者や市民、たくさんのタンチョウたちが夫婦を祝福した。
挙式したのは、釧路市で地域食堂「まなざし食堂」を運営しているNPO法人「まなざしの和」で理事長を務める島貫こずえさん(41)と、理事を務める聡哉さん(46)夫妻。二人が入籍したのは2019年10月で、18歳になる息子が上京する前に、家族の思い出をつくろうと今回初めて式を挙げた。
式には多くの市民が参列し、一面白銀のビオトープには釧路中からタンチョウが飛来して二人を見守った。聡哉さんは「妻と共に幸せな家庭を築きたい」、こずえさんは「お互い年老いても、ずっと一緒にいたい」とそれぞれ愛を誓った。
感謝祭に合わせて、阿寒町産の農産物を使った料理を販売する「阿寒地場産市場」(くしろまちづくり研究所主催)も、道の駅阿寒丹頂の里向かいのログハウス「旧赤いシャッポ」で開かれた。企画したのは釧路市地域おこし協力隊の是川佑介さん(35)で、阿寒町産の牛肉や豚肉のほか、根釧牛乳、よつ葉乳業の脱脂粉乳を使った「丹頂カレーパン」や「あかん肉まん」「ミルクしるこ」「ミルクシチュー」などを販売。今回初お披露目のメニューながら人気を博し、多くの市民が買い求めた。音別町産のシイタケのだしがきいた雑煮を味わった釧路市立光陽小2年の内館紅音さん(8)は「キノコが好きなので、シイタケが入っていておいしい」と笑顔を見せた。
2025.02.09釧路新聞
コスプレ釧路で満喫 イベントにぎわう【釧路市】
漫画やアニメ、ゲームなどを通じて地域活性化を図るイベント「釧路スタジオ4」(同実行委主催)が8日、釧路市観光国際交流センターで開かれ、多くの来場者がステージショーやコスプレなどを楽しんだ。
同イベントは2019年から始まり、冬期開催は初めての試み。会場では、物販や飲食コーナー、初音ミクやプリキュアなどのラッピング車が並んだ。ステージでは、SL冬の湿原号トークショーやアニソンカラオケマスターズなどが行われ大いに盛り上がった。
このうち、釧路のご当地Vチューバー「ましろ」の声優を決める一般公開オーディションでは、釧路市在住の4人が参加。釧路のグルメをテーマに参加者は、キャラクターになりきりながら食についてアドリブで語り地元愛を披露した。ましろはアニメ「邪神ちゃんドロップキック」を手掛ける漫画家ユキオさんがデザインしたキャラクター。2次審査などの通過者が今後、釧路のご当地Vチューバーとして活躍する。
週刊ヤングジャンプ「ゴールデンカムイ」の鯉登音之進のコスプレをした根室市在住の後藤香さん(29)は「道東ではコスプレができる場が少ないのでとてもありがたい。同じアニメ好きの仲間と出会えてうれしい」と笑顔で話した。
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